Las Vegas to Build World’s First 30 Story Vertical Farm
2億ドルかけて、30階建ての立体駐車場のような農園を建設する、
というニュース。 2010年には完成予定、とあるので
金融危機やらで頓挫していなければ、もうすぐ完成するはず。
Although the project initial cost is high at $200 million,
with annual revenue of $25 million from produce and another
$15 million from tourists the 30 story vertical farm would be
about as profitable as a casino with operating expenses
only being about $6 million a year.
場所が場所だけに、このプロジェクトは、食料生産というよりは新たな観光の目玉、
という感じ。 年間1500万ドル、という観光収入見込みが妥当なのかどうかは
判断できないけれど、屋上庭園型に限らず、垂直空間を利用した農業というのは
今後も増えるだろう。 特に、バイオ燃料については垂直の更に一歩先、
カーテンというか点滴というか、なんとも形容しがたい新しい形の
「プランテーション」が誕生している。
垂直型の利点は、なんといっても使用する土地が少なくて済むこと。
農地がバイオ燃料生産に転用されることで途上国のfood security が
脅かされる、という議論があるが、上のビデオのように
垂直生産することができれば、使用する土地は僅かですむ。
更に、塩水でも成長するようなタイプのバイオ燃料であれば、
海水をそのまま利用することも可能なので、さらに便利。
例えば、東アフリカの人が住んでいない荒れた海岸線に運河を何本かひいて、
そこでバイオ燃料(もしくは塩水でも育つ作物)を育てれば
海賊業よりも安定した収入が得られるかもしれない。
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話が逸れたので都市型農業に戻る。 屋上庭園というと、
なんとなく余裕のある先進国での話のように聞こえがちだけれど、
実は都市型農業がもっと切実に求められているのは途上国。
先進国の場合は、どちらかといえば「食の安全」であるとか
フードマイル、つまり温暖化懸念が全面に出ることが多いが、
途上国の場合は、食料の確保は生死に直結する問題なのだ。
近年の食料価格の高騰で、途上国の都市部に住む(つまり食べ物を
買う必要がある)貧困層が大きな打撃を受けたのは記憶に新しいが、
都市化が進み、都市人口が激増しているなかで、都市生活での
「住」と「食」を両立することはますます重要になっている。
実際、スラムの住民を含む途上国の都市住民が自分たちの生活を守るために
独自に都市型農業を展開している事例も多い。 例えばガーナのアクラの事例。
特に途上国においては、単に空いたスペースを有効利用する、
ということではなく女性の地位向上であるとか、より大きな開発課題と
合わせて都市型農業が実施されることが多い(ようだ)。 上のガーナの例では、
インフォーマルな活動として始まった都市型農業が、時間の経過とともに
ガーナ政府の理解や支援を受けるようになるまでの過程が書かれているが、
「これからは都市型農業の時代です、さあ始めてください」という風に
上からの掛け声をきっかけに始まるのではなく、自分たちの周りにあるものを
利用して生活向上につなげる、という形なのが非常に面白い。
Michel de Certeau であればこうした活動を ‘tactics’ と呼んだだろう。
「外部からの救済を必要としている弱者」という文脈でとらえられがちな
グループの中にあるこうした創意工夫、厳しい状況の中で自分たちに
使えるものを何でも使ってどうにかする、というようなたくましさに注目し、
それを ‘strategy’ と区別して ‘tactics’ と名付けたセルトーの思想は、
この前取り上げたような状況にどう立ち向かうか、を考える上で示唆に富んでいる。
と無理やり前回の記事とつなげたところで終わります。
Strategy と Tacticsについてもっと詳しく知りたいかたは、以下の二冊がお勧め。
【参考】


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