別にアフリカ強化月間というわけではないんだけれど、今日もアフリカの話。
人権やワクチン接種率、紛争など様々なデータから
アフリカの各国政府のガバナンスをランク付けする
Ibrahim Index of African Governance というのがある。
今年もそのIndexが発表されたのだが、その際、これまで協力関係にあった
ハーバード大の教授と意見の相違があり、その教授は Ibrahim Index と袂を分かち、
自らが代表を務める別団体から新たな Index を発表する、という
どこかの国のバスケット協会のような状態になってしまった。
アフリカの政府を評価するのだから、アフリカ人の研究者が
議論をリードするべきだ、というのがIbrahim Foundation側の主張で
"Why should an American gentleman sitting in Boston have editorial control?
That is unacceptable."
というのは Mr. Ibrahim のコメント。 現地の人がどう受け取るか、ということを考えれば、
「アフリカ出身者によるアフリカの政治指標」が出来ることの意義は大きい。
例えば、「あなたの国は汚職がひどいですね」と言われるのでも、
西洋人が勝手に作った指標を元にあれこれ言われるよりは、
アフリカ出身の人が作った指標を元に言われるほうが
現地の人への訴求力も強いだろうし、現地政府も無視しにくいだろう。
一方で、「のれんわけ」したRotberg教授は、指標の作成方法は私が考えたものだし、
結果についてあれこれ口を出されるのは嫌だ、「学問の自由」を守るために私は独立したのだ、
と主張する。"The issue is academic freedom versus foundation control."
どちらの主張もごもっとも。 ただ、「この指標を使って何をするか」
あるいは「何ができるか」ということを考えるなら、
ここはオリジナルのIbrahim Indexに軍配が上がるように思う。
アフリカ政府間のpeer pressureを通じて、ガバナンス向上のための
自助努力を促すことを目指すのであれば、やはり「よそ者」が作った指標よりは
「身内」に指を指されるプレッシャーの方が大きいだろう。
現在進行中のIMF改革において、出資率(=投票権)の変更が
大きなテーマになっているように、「途上国の主張がきちんと反映されているか」が
大きなイシューになるのはこうした財団、研究機関に限った話ではない
(これについては、以前の記事 ロンドン金融サミット前日 も参照)。
BRICsの次はAfricanisationの波が来るのだろうか?

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