家電エコポイント制度の実施期間が昨年末に終了したが、これは、元々は
昨年3月までの予定が、政府の緊急経済対策により9か月延長されたもの。
エコポイント制度には、家電需要を押し上げる効果があったが(平成21年5月の
制度開始から平成21年12月までの、対象品目の売り上げは前年の1.2倍に増加)、
制度終了後、「駆け込み需要」が消えた後は逆の影響があるかもしれない。
一方アメリカでは、昨年末で期限が切れるTax Grant Programの行方が話題となっていた。
このプログラムは、the American Recovery and Reinvestment Act of 2009の一部
(Section 1603)。 太陽光や風力などの再生可能エネルギーへの投資に補助金を出すもので、
再生可能エネルギーの種類に応じて、事業者は施設建設費用の10~30%の
cash grant が貰える。 これが、ここ数年の再生可能エネルギーの成長を後押ししてきた。
議会が延長を承認しなければ、昨年末でプログラムの期限が終了することになっていた。
これが再生可能エネルギーの行方-特に補助金に後押しされて100%以上の成長を続ける
太陽光発電の行方に大きな影響があると懸念されていたのだが、下院の過半数を
共和党が占め、他にも重要案件を抱えるという難しい状況の中、ロビー活動の成果もあり
なんとか1年間の延長が決定。業界団体からも、歓迎のメッセージが出ている(SEIA, AWEA)。
各国の減税措置や様々な政策に押され、今後も再生可能エネルギーへの投資は増えると
予想され、今後10年間、世界全体でクリーンエネルギーへの投資額は
2.3兆ドルという報告もある。
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一方で、巨大な案件が増えるにつれ、大型の再生可能エネルギープロジェクトの
環境や社会への影響を問い直す声も拡がっている。そうした案件をめぐる訴訟も増えており、
カリフォルニア州では、2010年に認可された9件の大型太陽熱発電プロジェクトのうち
6件に対し、環境や先住民の伝統文化に対する配慮が足りないとして
建設差し止めを求める訴訟が起きている。
GRISTの記事がその訴訟を取り上げているのだが、この記事のコメント欄の
盛り上がりがすごい。 訴訟は、先住民の権利を「利用」した化石燃料業界による
再生可能エネルギーへの攻撃である、という立場から、再生可能エネルギーは支持するが、
もっとローカル、小規模なものを積み上げる形でやるべきという意見、逆に
温暖化対策のためには、とにかく巨大なプロジェクトが必要であるという意見まで、
1月3日時点で220以上のコメントが付いて盛り上がっている。
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こういう記事を読むと、「環境」の問題を理解するには、その外側も合わせてみる必要がある、
と言うことが良く分かる。 「環境+問題=環境問題」 ではないのだ。
金槌しか持っていなければ、すべての問題は釘に見える、という言葉があるが、
逆から考えれば、その人の目に「問題」がどう映っているかによって
その人が手にする道具は変わってくる、ということになる。
問題が釘に見えているのにノコギリを使おうとする人はいない。
現在の環境問題をめぐる議論を理解するためには、環境の「どの部分」が
「どのように問題である」、とされてきたか、その経緯を理解することが必要なのだ。
Limit to Growth、Small is Beautiful、A Blueprint for Survival、
70年代に大きな影響力を持ったこうした著作が提案した「解決策」も、
それぞれの著者が何をどのように見たか、ということの結果だといえる。
来年2012年、ブラジルのリオデジャネイロに地球サミットが帰ってくるが、
「地球サミット」という呼称も、そうした経緯を経て生まれたものだ。
Rio 2012 に向けて、日本でも様々な動きがあるが、その前に、
sustainable development という言葉がどのように生まれ、どう育ってきたか、
それを知ることはとても大事なことだ。
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今年は、the making of sustainable development-環境問題の作り方-と題して、
このテーマの記事を何本か書いていきたいと思います。 昨年のブログの放置ぶりからすると
かなり不安が残るものの、3日坊主にならないように頑張る、、、予定。

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